
【ネバダ州ラスベガス29日(日本時間30日)発】WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチ(31日=日本時間11月1日、MGMグランド)で対戦する統一王者の井上尚弥(27=大橋)と挑戦者のWBO同級1位、ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)の2人が公式会見を行った。
両者が今回の試合に向けて対面するのは初めて。そのモロニーについて井上は「すべてにおいてレベルが確実に高い選手という印象」と話した。
日本中の期待を背負っていることへのプレッシャーにどう対応しているかについて聞かれると「それを毎回、自分のパワーに変えて試合に臨んでいます」と説明。
新型コロナウイルスの影響で試合は「バブル」と呼ばれる、外部とは隔離された施設で行われる。そのことについては「相手も同じことなので、すべてはリングの上で発揮したい」と気にする様子はない。
今週末はちょうどハロウィーン。そのお祭りムードの中、ラスベガスの街中で「モンスター」として盛んにプロモーションされていることについては「すごく期待値がうかがえてプレッシャーもすごいですけど、その期待通りの試合をしたいと思います」と頼もしく言い切った。
一方のモロニーは「井上はフィジカルもメンタルもタフ。モンスターの広告とかがすごいけど、(現地時間)土曜日の夜は私が世界にショックを与えたい」と静かに応戦した。
会見の最後には、2本のベルトを掲げた井上とオーストラリア国旗をまとったモロニーは、通常より若干離れ、ソーシャルディスタンスを保ってのフェースオフ。いよいよ試合への緊張感が高まってきた。
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