WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(27=大橋)が、ジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)との初防衛戦(31日=日本時間11月1日、ラスベガス)に臨む。約1年ぶりとなる試合を生中継するWOWOWの取材に応じた〝モンスター〟は「絶対に倒します! 絶対に」とKOでの勝利を宣言した。

 もともとは4月25日にWBO王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)と3団体の王座統一戦を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、計画を変更。今回はWBA2位、WBC5位、IBF4位、WBO1位の強敵ボクサーと無観客で対戦する。「だんだんイメージが湧いてきました。いろいろと(無観客試合の)動画もアップされていますし、そういのうを見て自分の中でイメージはできています」と自信をのぞかせる。

 試合に向けて調整も順調だ。現在は国内でトレーニングしているが「高いモチベーションで試合に臨めると思います。基本的には日本と同じような気持ちでやろうかな」とし「(昨年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝)ドネア戦同様、熱くなるような試合をお見せできるようにやるだけ」と意欲を語った。

 初防衛戦に臨む井上は18日に日本を出発する予定。「ここでしっかりと結果を出して次につなげたい気持ちはあるし、この先、ラスベガスでやっていくことを考えると大事な試合になる」と力を込めた。

 決戦を生中継するWOWOWでは24日に「11・1聖地ラスベガスへ!「井上尚弥」ボクシング最強王者への道」と題し、これまでの軌跡を振り返る番組を放送。31日にも「直前スペシャル」として記者会見や前日計量の模様などを伝える特別番組を放送する。