【ボクシング】尾川堅一が初ダウンも…世界ランク1桁対決で西谷和宏に判定勝利 

2020年10月02日 22時31分

判定勝利した尾川堅一

 ボクシングのスーパーフェザー級ノンタイトル10回戦(2日、後楽園ホール)で、IBF世界スーパーフェザー級3位(WBA8位、WBO9位)の尾川堅一(32=帝拳)は、IBF同級7位の西谷和宏(33=VADY)に3―0で判定勝ちした。

 序盤から手を出した尾川に、まさかのシーンがあったのは3ラウンド(R)だった。

 ロープ際で上体をかがめたところで後頭部に、ちょうど西谷が放った左アッパーを被弾。「試合では初めてなので、すごくショックです」というダウンを喫してしまった。

 ダメージを負ったように見える足どりだったが、このRは何とか耐える。すると続く「この野郎、と思ってた」と振り返った4Rは再び手数を増やし、右フックでダウンを奪い返した。

 その後、6Rには右目上をカットして出血するなどしたものの、終始優位に試合を進め、終わってみればジャッジ3人全員が「97―91」で尾川を支持する勝利だった。

「自分の力不足というか、最後は根性で耐えたので、それだけはほめてください」と言ったものの、世界への再挑戦を聞かれると「半歩ぐらいは進んだかと思ったけど、アピールはできていないかな」と冷静に答えた。

 新型コロナウイルスの影響で、リングに立ったのは昨年12月以来。この間4月と9月に試合が組まれながらいずれも延期になるという不運もあり、持ってるものを出し切れなかった。

 2017年12月にラスベガスで行われたIBF世界Sフェザー級王座決定戦に勝利しながらも、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たことで「無効試合」となった。

 再び世界の頂点をめざすため「どんな相手とでも、どんな国にでもいきます」との決意を語った。その時へ向けて、次はしっかりアピールしたい。