日本ボクシング連盟は2日、オンラインで会見を行い、女子強化委員・普及委員に就任したお笑いコンビ・南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代(41)が女子ボクシングの強化と普及へ向けた所信表明を行った。

 この日、北海道・紋別合宿を行っている女子代表選手とともに取材に応じたしずちゃん。勢揃いした選手たちへ「おはようございます。山崎静代と申します。合宿は地獄のようにしんどいと思いますが、頑張ってください」と笑顔で激励の言葉を送りつつ、就任の打診を受けた理由を「私は芸人として芸能界でお仕事していますが、ボクシングなしで今の私はなかった。自分の人生においてメチャクチャいい経験をさせてもらった。ボクシングに恩返ししたい気持ちで引き受けました」と語った。

 しずちゃんは2007年からボクシングに取り組み、12年ロンドン五輪に女子ミドル級での出場へ奮闘。五輪出場はかなわなかったが、世界選手権には出場するなど女子ボクシングの普及に大きく貢献していた。

 今後は「女子ボクシングの知名度を上げるために何をすべきか。連盟が考えているイベントに参加したり、子供たちにボクシングの楽しさを分かってもらえたり」と積極的に活動していくという。

 ちなみに、相方の山里亮太(43)への報告は「実は伝えていないんです。おととい一緒に仕事しましたが、伝えなかったです」とまさかの告白。「あんまり山ちゃんに自分の仕事の話とかしないので。ボクシングの委員やらせてもらうことになりましたって…たぶん言わないと思いますけど」と苦笑した。

 その上で今後は「漫才中もボクシングを使うし、山ちゃんを殴ったり。それがボクシングの普及につながるかは分かりませんが、引き続き山ちゃんを殴ってボクシングを伝えていきたい」と、野望を語った。