【ボクシング】井上尚弥 “カシメロとの来るべき日”に備える

2020年03月18日 16時40分

米国決戦延期も井上は準備を進める

「怪物」は止まらない。4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスで予定されたWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26=大橋)とWBO同級王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)の3団体統一戦が新型コロナウイルスの影響で延期となったが(本紙昨報)、井上は「来るべき日」に備えて準備を続ける。

 米国本格進出の初戦は思わぬ形で仕切り直しに。井上は「世界的な状況を踏まえれば今は延期の決定を受けざるを得ません」とツイッターを通じてコメントした。注目の一戦は約1万2000人収容の会場「マンダレイベイ」で開催予定だったが、米国でも感染が拡大したことで、総合格闘技イベント「UFC」の施設で無観客開催に変更することも検討された。

 だが、ネバダ州のアスレチックコミッションが今月25日までの格闘技イベント禁止を通達し、マンダレイベイを所有するMGMがラスベガスの全施設の臨時休業を決めて、状況は急変。ドナルド・トランプ米大統領(73)が10人以上の集まりや旅行と外食の自粛を呼び掛けた事態を考慮し、主催の米トップランク社も4月までの興行を延期することを決めた。

 だが井上が「カシメロを倒す準備を続けます」とコメントしたように、試合がなくなったわけではない。トップランク社との契約は長期にわたって続くため、近日中には予定通り米国のビザを申請して、延期のカシメロ戦がいつ決まってもいい態勢を整える。

 通常なら中止となったことで本人の会見などがあってもよさそうなものだが、予定はなし。これも不特定多数と接触することによる感染リスクを排除するためだという。試合がいつになるかは不透明だが、カシメロ戦に向けた準備が中断するわけでも、感染のリスクが減ったわけでもない。日々のトレーニングや生活でも油断は一切しない構えだ。