井上尚弥“父特製サムゲタン”で体調不良から復活

2013年08月23日 16時00分

トレーナーの父・真吾さん(左)相手にミット打ちをする井上
トレーナーの父・真吾さん(左)相手にミット打ちをする井上

 日本ライトフライ級タイトルマッチ(25日、神奈川・スカイアリーナ座間)でチャンピオン田口良一(26=ワタナベ)に挑む“怪物”こと井上尚弥(20=大橋)が、報道陣に練習を公開。一時は調整に失敗し、体調不良に陥ったが、父・真吾さん(41)の特製“シンゴタン”なる料理のおかげで完全復活。世界制覇へ向けステップアップとなる一戦に自信を示した。

 

 日本タイトル戦に臨む井上は「これに勝てば世界に近づく。自分にとっても人生を変える試合なんで、気持ちでは負けていません」。対戦相手の王者・田口が“人生を変える試合”と話したことを伝え聞くと、強めの口調でこう返した。

 

 WBA世界3位の田口を倒せば、井上の世界ランク入りは確実。次の試合が世界戦となる可能性も十分にある。当然、結果と内容が求められる重要な一戦となるが、ここまでの調整は順調ではなかった。トレーナーも務める父・真吾さんは「今回は減量に入るのが早過ぎて、体調を崩した時期もあった」という。

 

 そんな危機を救ったのが食事だった。かねて井上は試合に向け父特製の“シンゴスープ”を愛飲し、調整や減量に取り組んでいたが、今回は韓国の薬膳料理で鳥肉を使ったスープ「参鶏湯(サムゲタン)」をパパ流にアレンジした特製“シンゴタン”を食した。

 

「参鶏湯」は鳥肉の腹部に高麗ニンジンなど漢方に木の実、にんにく、もち米などを詰め煮込んだもの。“シンゴタン”は真吾さんがひと手間を加えた。レシピは秘密だが「スープだけを飲むのと固形物があるのでは違う」。この“シンゴタン”で回復した井上は「体調もばっちりです」と万全の調整ができた。

 

 井上はこの試合に勝利すれば、次なる注目は現WBA世界ライトフライ級王者井岡一翔(24=井岡)が持つ日本ボクシング界最速7戦目での世界タイトル奪取になる。ただ井上は「誰とやっても自分のスタイルが貫ける自信がついたら挑戦したい」と早期の世界挑戦に慎重だった。

 

 同じ25日にはロンドン五輪金メダリスト村田諒太(27=三迫)がプロデビュー戦(東京・有明コロシアム)を行う。井上は「やるからには村田さん以上にアピールしたい」と力を込め、日本タイトル奪取に自信を見せた。