【ボクシング】WBC世界ヘビー級王座戦を解説 村田 “不感症”から解放された

2020年02月25日 16時40分

フューリー(右)は積極的に前に出てワイルダーを追い込んだ(ロイター)

 ヘビー級頂上決戦を見たWBA世界ミドル級王者の村田諒太(34=帝拳)が“不感症”から解放された。

 2018年12月の対戦で引き分けに終わった無敗対決の再戦、WBC世界ヘビー級タイトルマッチ(22日=日本時間23日)は同級1位のタイソン・フューリー(31=英国)が7回TKOで王者デオンテイ・ワイルダー(34=米国)を破り新王者となった。この一戦をWOWOWで解説した村田は「ボクシングの深さと面白さを知った」と振り返った。

 前回の対戦から約7キロ増量したフューリーは強烈な左でワイルダーを圧倒。3、5回にダウンを奪うと、7回にコーナーに追い詰めたところでワイルダー陣営が棄権を申し出た。前回2度ダウンしてKO負け寸前まで追い詰められながらも、強打を恐れずに前に出続けた挑戦者。戦前は「ワイルダーの小差判定勝ち」と予想していた村田も「『これなんだよ!』と思えるぐらい面白かった」と熱く語った。

 圧倒的有利に試合を進めていても、一発でひっくり返される可能性があるのはミドル級も同じ。そんな強打者と対戦する際の一番の対策は、被弾しないことだ。さらにフューリーを見て「怖いからこそ前に出て(パンチを)殺してしまうのも手」ということにも気づかされた。

 その作戦でくることは村田は全く予想していなかったというだけに「(自分は)まだボクシングを何もわかっていない。もっと突き詰めていかないと」。その上で「最近はいろんなことに慣れてしまって“不感症”になっている。予想を覆された気持ち良さがあった」と振り返った。

 自身の次戦についてはまだ見通しが立っていないが、ヘビー級頂上決戦を見たことで「ジャブとプレッシャーをかけることが大事」と再認識した。