【ボクシング】中谷潤人 “異色ルート”でWBO世界フライ級王座に挑戦

2020年02月15日 16時40分

中谷潤人

 WBO世界フライ級王座決定戦(4月4日、後楽園ホール)で同級1位ジーメル・マグラモ(25=フィリピン)と激突する同級3位の中谷潤人(22=M.T)がひと味違うルートで世界に挑む。

 この王座は田中恒成(24=畑中)が4階級制覇を目指して1月31日付で返上したもの。世界初挑戦の中谷は「世界で一番の男になると思うと、ワクワクする」と気合十分だったが、その素顔は異色の経歴の持ち主だ。

 小学生の時に空手をしていた中谷は、中学入学時でも身長140センチ台で「どうしても勝てないので、階級制のボクシングを始めました」。中学生になると地元・三重のジムに入り、自宅にサンドバッグなどを設置する熱の入れようだったが、中学卒業後には高校に進まず単身渡米して、ルディ・エルナンデス・トレーナーの家に下宿しながら練習した。今でも年間で2か月ほどは米国に滞在。 先月は前WBAスーパー&IBF世界スーパーバンタム級王者のダニエル・ローマン(29=米国)と約40ラウンドもスパーリングをする機会に恵まれた。

 中学時代に「フライ級で世界王者になる」との夢を掲げた。現在の身長は171センチで相手のマグラモより8センチ高く、フライ級としては大柄。さすがに減量はつらいというが、スター揃いのスーパーフライ級やバンタム級に比べると世界を狙いやすいとの理由で、まずはフライ級で確実にベルトを取るつもりだ。「米国で練習することが多いから、いつかは向こうでやりたい」と、さらなる夢への切符をつかめるか。