【ボクシング】井岡一翔VS田中恒成 大みそか対決への険しい道のり

2020年02月05日 16時40分

田中(中央)は対戦したい選手の一人に一翔の名を挙げた

 ボクシング世界3階級制覇王者の田中恒成(24=畑中)は、ビッグマッチにたどり着けるのか。WBO世界フライ級スーパー王座を1月31日付で返上。1階級上のスーパーフライ級で4階級制覇を目指すが、WBO同級王者・井岡一翔(30=Reason大貴)との大みそか決戦実現には不確定要素も多い。

 田中は昨年大みそかにV3達成後「スーパーフライ級は強い選手が揃っているし、長く防衛を続けていきたい」との理由で階級アップを決意。所属の畑中清詞会長(52)が昨年12月のWBO総会で、WBOのフランシスコ・バルカルセル会長(71)から「スーパー王者なら、階級を変えた時にランキング1位の指名挑戦者になれる」とアドバイスを受けたことも転級の決め手になったという。今春にノンタイトル戦を挟み、指名試合での一翔戦実現をもくろむ。一方の一翔は次戦の米国開催を希望しており、両者のタイミングが合うのは大みそか決戦ということになる。

 バルカルセル会長は昨夏から一翔―田中戦を「来年(2020年)やる」と繰り返してきただけに、スムーズに実現しそうに見える。ただ、それにはもちろん一翔が順調に防衛してベルトを守り続けることが条件。さらに他団体王者との統一戦やビッグネームとの対戦が浮上すれば、田中戦よりもそちらを優先させる可能性が高い。

 加えて大みそかに大規模会場を確保するのは至難の業。しかも毎年恒例の東京・大田区総合体育館の収容人数は約4000人で、チケットは争奪戦の様相となるかもしれない。田中は「欲を言えば、お互いが望んだ時にやりたい」と話したが、実現への道のりは決して簡単ではなさそうだ。