ボクシングの元WBA&IBF統一世界ライトフライ級王者の田口良一氏(33)が19日、都内で行われた、元WBC同級王者の木村悠氏(36)が主催するトークイベントに参加して、抜群の記憶力を披露した。

 2人は2011年10月15日に、日本Lフライ級王者への指名挑戦権をかけた試合で対戦し、田口氏がTKO勝ちしている。木村氏に「日付けとか覚えてます?」と聞かれた田口氏は「自分がやった33戦、誰との試合と聞かれれば全部覚えてます。その日まで相手のことを考えて練習しているんだから、普通じゃないですか?」とサラリと言ってのけた。

 これにはイベントの参加者たちもビックリ。木村氏が「それじゃ、これはどうですか?」と対戦者名を挙げ、ノンタイトル戦を含む数試合の日付けを全て正しく即答。商業高校(都立芝商業)出身ならではの?数字の強さを披露した。

 13年8月に井上尚弥(現WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者、26=大橋)に判定負けして日本Lフライ級王座を失った時は「何とかなったかもしれない。もう一度やりたい」と思ったというが、昨年3月に、WBO世界フライ級王者・田中恒成(24=畑中)に判定負けして2階級制覇に失敗した時は「負けたな、と思った」。リングを下りることを決めたという。

 現在は知り合いのジムで“修業”を積み、遠からず自身のフィットネスジムをオープンさせることを目標にしているという。さらに、ボクシング界きってのラーメン好きらしく「ジムで成功したら『麺系』のお店をやりたいと思っています」とのプランを明かした。