【ボクシング】田中恒成が手応え十分のアッパーでKO防衛

2019年12月31日 18時43分

ウラン・トロハツ(右)をKOした田中恒成

 ボクシングのWBO世界フライ級タイトルマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)で、王者・田中恒成(24=畑中)は同級11位の挑戦者ウラン・トロハツ(26=中国)を3R2分29秒、KOで破って3度目の防衛に成功した。

 一撃で決めた。3Rの2分すぎ、トロハツをロープに追い詰めた田中は、左右のコンビネーションから左ボディーで相手の動きを鈍らせると、左アッパーを鮮やかにヒット。「地に足をつけて打って、手応えがあった」というパンチで大の字になったトロハツは、10カウントを聞いても起き上がる様子はない。完璧なノックアウトだった。

 試合開始からスピードと手数ともに世界初挑戦のトロハツを圧倒。2Rを終えて「もう様子を見る必要はない」と判断するとギアを一気にアップ。「倒そうと思っていた」というボディーで動きを止めると最後はアッパーで仕留めた。

 2019年は3度の防衛を成功させて終了。「3月には田口(良一)さんとの激闘があって、8月のゴンサレス戦は体調が悪い中で勝った。今回は、今までの世界戦の中で一番体調が良かった」

 体調が良かった理由を「自炊をするようになったり、今までは減量が10キロを切ることがなくて、10キロ走ることがなかったけど、今回は初めて(減量とロードワークの『10キロ』が)逆転しました」と冗談交じりに打ち明けた。

 2020年の目標は「一皮むけたい。勝ち続けるのか。負けて、それを乗り越えるのか分からないけど、そういう試合をして“化学変化”したい」。

 東京で初めての世界戦で、あいさつ代わりのKOを披露したことをきっかけに、村田諒太(33=帝拳)や井上尚弥(26=大橋)が“リアル”なマッチメークでボクシングファンにとどまらず、多くの人々の心を引きつけている流れに乗る心意気だ。