【ボクシング】井岡一翔 紅白とかぶらない大みそか決戦で真価が問われる

2019年12月27日 16時30分

井岡は入念にウオーミングアップ

 大みそかの初防衛戦(東京・大田区総合体育館)に向けて、充実の調整を続けているWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(30=Reason大貴)が「真の商品価値」を問われそうだ。

 6月に日本人初の4階級制覇を達成した一翔は、同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)の挑戦を受けるV1戦を前にイスマエル・サラス・トレーナー(62)が拠点を置く米ラスベガスで約2か月のキャンプを張った。

 計116ラウンドのスパーリングを行い、五輪2大会連続金メダルのロベイジー・ラミレス(26=キューバ)とも40ラウンドをこなした。「五輪という高い舞台で階級(フライ&バンタム)を変えて2度頂点に立った選手とやれたことはいい経験になった」と手応えを感じている。

 大みそかのリングは実に8度目となる。これまでは午後8~9時ごろにゴングで、約40%のテレビ視聴率を誇るNHK「紅白歌合戦」の裏番組だったため「数字」を求められることはなかった。しかし、今回の開始時間は午後6時過ぎ。「紅白」とかぶらないとあって一翔への“注目度”を測る舞台にもなる。

 直近のボクシング中継では、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が23日の初防衛戦で平均視聴率12・2%、WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(26=大橋)は11月7日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で同15・2%(ともにフジテレビ系)を記録。2人と比べられるのは必至だが、一翔は2013年のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)戦で同14・5%(TBS系)をマークした実績がある。

 一翔は「来年は海外で名のある選手と統一戦をやりたい」と語るが、ビッグマッチの実現には今回の視聴率も一つの指標となる。ちなみに大みそかの戦績を振り返ると、11~16年は全勝で判定は一度だけ。他はすべてKO勝ちしている。相性のいい年の瀬に見応えのある戦いをするはずだ。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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