【ボクシング】“日本人キラー”王者ムザラネ 八重樫戦へ公開練習

2019年12月17日 16時24分

練習を公開したムザラネ

 ボクシングのIBF世界フライ級タイトルマッチ(23日、横浜アリーナ)で、元3階級制覇王者で同級14位の八重樫東(36=大橋)の挑戦を受ける王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)が17日、東京・新宿区の帝拳ジムで公開練習を行った。

 この日は時おり冷たい雨が降り、前回5月の来日時とはだいぶ気候が異なるが「自分がいるヨハネスブルクは高地だし、南アフリカの寒い冬と比べれば全然まし」と気にする様子はない。

 今年5月に後楽園ホールで黒田雅之(33=川崎新田)を判定で退け、昨年大みそかにはマカオで坂本真宏氏(28)をTKOで下しており、今回で3度目となる防衛戦の相手は全て日本人という王者。来日したのは前日深夜とあってこの日は「軽く動くだけ」の予定でバンテージこそ巻いたものの、シューズはスニーカー。シャドーとミット打ちをこなし、サンドバッグを叩いたところで終了となるはずだったが、ほどよく汗が出てきたとあって、気がつけば1時間近くしっかりと練習した。

 見守った大橋秀行会長(54)は「これだけ動いても息切れしていない。八重樫もそうだけど、しっかり練習している証拠。お互いにスタミナがあると思うから、持久戦になると思う」と分析。八重樫を指導する松本好二トレーナー(50)も「持久戦は望むところ。終盤に八重樫がどれだけ有利になる展開に持っていけるか」と話した。

 ムザラネは現WBOバンタム級王者ジョン・リエル・カシメロ(30=フィリピン)、前王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)をいずれもKOで破った実績がある。先月のWBSS決勝戦での井上尚弥(26=大橋)との激闘が記憶に新しいノニト・ドネア(37=フィリピン)には、TKO負けだったものの「カット(による出血)がなかったら、自分が勝っていたと思っている」という。

 八重樫に対して「レジェンドだし、リスペクトしている」と敬意を表すムザラネが、手ごわい相手だということは間違いなさそうだ。

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