【ボクシング】村田の対戦相手 “秘密主義”バトラーの素顔

2019年12月17日 16時30分

秘密主義のバトラー

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(23日、横浜アリーナ)で王者の村田諒太(33=帝拳)に挑む同級8位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)が、徹底した秘密主義を貫いている。

 世界戦で来日するボクサーは通常、移動や言葉に不便がないようにとの配慮から関係者がアテンドする。今回も同様だが、8日に来日したバトラーはどこで練習したのかを全く明かさない隠密行動を続けているのだ。10月の対戦発表会見では「スパーリングパートナーを伴って来日する」と話したが「予定が変わった」と誰かを連れてきた様子はなし。約10週間のキャンプを張ったことにも「場所? カナダだ」とけむに巻いた。

 16日の公開練習でも体を動かしたのは約20分だけ。情報漏れを極端に警戒しているようにしか見えないが、実情は少々違う。プロ31戦目にして村田戦で海外試合は2度目。5月に初めて戦った外国が米ラスベガスとあって、実質的には今回が初体験と言えるが、高級ホテルを用意され、アテンドや移動の車を手配される厚遇に戸惑い「そこまでしてもらわなくても」と遠慮しているようなのだ。

 この日の練習でもシャドー、ミット打ちにサンドバッグとひと通りのメニューをこなし「テレビやカメラマン向けに、できるだけ多くの種類の動きをして」と事前にリクエストされていたことに応えた。帰り際には日本語で「アリガトウ。サヨナラ」とあいさつ。どうやら意外にも「いい人」のようだが、リング上ではもちろん「ベルトを奪う準備はできている」と遠慮も気配りも一切見せるつもりはない。

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