村田 “世界へのアピール”封印

2019年12月13日 16時30分

公開スパーを行った村田(左)

 WBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が、同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)とのV1戦(23日、横浜アリーナ)に向けて「世界へのアピールとかは考えない」と決めている。どういうことか。

 現在のミドル級戦線は、WBAスーパー王座とWBCフランチャイズ王座を持つ“カネロ”サウル・アルバレス(29=メキシコ)を頂点に、ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)もIBF王座に返り咲き、タレント揃いだ。村田の相手のバトラーは世界初挑戦とはいえ、28勝のうちKO勝ちが24回の強敵だけに周囲は「ビッグマッチにつながるような勝ち方を」と期待するのは当然。村田自身も「期待値は感じています」と話す。

 だが「世界へのアピール、ということは考えない。やるべきことをやって、結果を出して、その上で皆さんに喜んでもらえたらいい」と話すにとどめた。それは昨年10月の反省からだ。やはり世界初挑戦だったロブ・ブラント(29=米国)が相手だったが「勝って次は東京ドームでゴロフキンと」といった話題が先行していた。

 結果は完敗で王座陥落。今年7月にベルトは取り返したものの、同じ過ちを繰り返さないために「野望とか大きな目標を追いかけると『足元』を見なくなってしまうから」と、あえて「世界」は見ずに目の前の戦いに集中するということだ。

 12日の公開練習では2ラウンドのスパーリングを披露。計量10日前で減量がきつくなってきている時期にもかかわらず、軽快な動きを見せた。あとは結果として、世界にアピールするファイトになればいい。

【関連記事】