
WBA&IBF世界バンタム級統一王者の“モンスター”井上尚弥(26=大橋)に新たな強敵が出現した。
30日(日本時間1日)に英国・バーミンガムで行われたWBO同級王座統一戦で、暫定王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)が正規王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)を3回TKOで破り「俺はストロングマン。次は井上。モンスター、俺と戦え!」と、ぶち上げたのだ。
試合も圧巻のひと言だった。カシメロが3回に右フックをヒットさせると、テテがたまらずダウン。何とか立ち上がったが、ふらついて防戦一方になったテテを見て、レフェリーが試合を止めた。
これには再三、テテから挑発を受けていた井上も、自身のツイッターで反応し「テテ3R TKO負け。もう少しやると思ったけど…カシメロの一発がひっくり返した」と驚きのツイート。続けて「面白くなってきたぞ」、さらに「カシメロと戦う事に興味が湧いてきた」と投稿し、新ライバルの登場を歓迎した。
WBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)も井上戦に名乗りを上げている。バンタム級戦線では完全に“モンスター包囲網”が敷かれた状態にあるが、果たして井上の次の相手は誰になるのか。