ボクシングのWBA世界ミドル級王者、村田諒太(33=帝拳)が21日、同級9位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)とのV1戦(12月23日、横浜アリーナ)に向けた練習後に報道陣に対応。これまでに海外から5人のスパーリングパートナーを呼んでいたが、今週からは「6人目」が加わったことを明らかにした。

 新たに村田の練習相手となるのは、2016年リオ五輪ミドル級銅メダリストでもあるミサエル・ロドリゲス(25=メキシコ)。前日には初めてスパーリングで拳を合わせたが「(ロンドン五輪の)金メダリストが、銅メダリストに負けるわけにはいかないと、ちょっとムキになっちゃいました」と村田は苦笑いしながら話した。

 6人のうち2人はすでに離日したため、現在は4人で村田の相手をしている。スパー開始から約1か月が経過したが「昨日(20日)は反応も良かったし、すごくいいスパーリングをすることができました」と、試合に向けて確実な手応えをつかんでいる。

 会心のスパー後は、すっぽん料理に舌鼓を打って英気を養った。

 ボクシング界は今月7日に井上尚弥(26=大橋)がWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)を制した余韻が残っているが、年の瀬には村田が再び日本のリングを熱くする。