“モンスター”の前世は大将軍!? 元IBF世界スーパーバンタム級王者で同級1位の岩佐亮佑(29=セレス)が、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントを制したWBAスーパー&IBF同級統一王者の井上尚弥(26=大橋)を褒めちぎった。

 ノニト・ドネア(36=フィリピン)との決勝(7日)を生観戦し「素晴らしかった。すごい高等技術の戦いで勉強になったし、刺激をもらった」と絶賛。そのうえで、右眼窩底を骨折しながらも判定勝利を挙げた井上を「骨が折れて…。あの子はどこでそんな経験をしたんだろう。前世は将軍か何かだったんじゃないかな。いろんな修羅場をくぐり抜けてきたような前世があるんじゃないか(笑い)」。中国の春秋戦国時代を舞台にした漫画「キングダム」に登場する武将を彷彿とさせる…とか。岩佐は“痛み”に敏感で「デビュー戦で拳が折れたかと思って、試合後にグローブを外したら腫れてもなかった。(別の試合で)耳を切ったときもすごく痛くて嫌だったのを覚えている。そう考えると改めてすごいことだなと」と感心した。

 自身は12月7日に米ニューヨークでIBFスーパーバンタム級3位のマーロン・タパレス(27=フィリピン)と暫定王座決定戦を行う。「泥くさくてもカッコ悪くてもいいので、とにかく勝つ姿を見せたい。もう一回返り咲く本当にラストチャンス」と話し、井上に負けじと再び頂点を目指す。