【ボクシング】井上尚弥がドネアとの死闘で右眼窩底と鼻骨を骨折 今後への影響は?

2019年11月11日 16時30分

バンタム級世界一になった井上だが、WBSS優勝の代償は大きかった

 激闘の代償は果たして――。

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントを制したWBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(26=大橋)が、右眼窩底と鼻骨を骨折していたことで、今後への影響が懸念されている。

 井上はWBSS決勝(7日)でノニト・ドネア(36=フィリピン)に判定勝ち。だが、2Rに受けたパンチが原因で眼窩底を骨折していた。井上は「(相手が)二重に見えた時点でおかしいと感じていた。次戦には影響がないと(医師に)言われた。しばらく安静にする」と話しており、全治は不明ながら現時点で手術の必要はないという。

 1か月後に再検査を受け練習再開を決める方針だが、症状が改善されなければ手術に踏み切る可能性も残る。ただ、現段階で「保存療法」が取られたことは骨折の具合が軽傷であったことを示している。

 見通しはどうなのか。プロレスや立ち技格闘技のリングドクターも務める格闘メディカル協会専任ドクターの金村良治医師(46)は「日常生活にも支障をきたす場合だと即手術を勧めますが、井上選手の場合はそこまでの症状ではなかったということでしょう。1か月後の精密検査で問題がなければ、早ければそこから練習再開もできると思います」との見解を示した。

 近年では田中恒成(24=畑中)がWBOライトフライ級王者時代に両目眼窩底を骨折し、復帰まで半年以上を要した例が記憶に新しい。だが金村医師は「順調に回復すれば約3か月で競技復帰が可能」と言い、現段階で井上陣営が計画する来春の次戦に影響が及ぶ可能性は低い。

 視力低下などの後遺症も、問題なさそうだという。来年も変わらぬモンスターの強さが見られることを期待したい。