【WBSS】井上尚弥が最強証明!「弟に勝ったウバーリと統一戦やりたい」

2019年11月07日 23時05分

強烈ボディーを叩き込んだ井上

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)は7日、さいたまスーパーアリーナでバンタム級決勝が行われ、WBA正規&IBF王者の井上尚弥(26=大橋)が5階級制覇王者でWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を3―0の判定で破り頂点に立った。

 井上は2Rにドネア得意の左フックを浴び、さらに右目上をカットしてしまうアクシデントに見舞われた。的確なコンビネーションで有効打を積み重ねていくが、ドネアのプレッシャーは弱まらない。9Rには右ストレートのクリーンヒットを許し劣勢に追い込まれた。

 それでも11R、ついに井上の豪打が火を噴いた。強烈な左ボディーを叩き込むと、ドネアは苦痛に顔をゆがめて後退しながらダウン。一気に形勢逆転し怒とうのラッシュを繰り出していく。ドネアも驚異の精神力で立ち続けるが、井上は最終12Rでも攻め手を緩めることなく試合終了のゴング。3ー0で井上の勝利が告げられると、2万人超の会場は大歓声に包まれた。

 リング上でのインタービューでは「ドネア選手はめちゃくちゃ強かったです。世代交代という言葉を使いましたが、まだまだ世代交代と言える内容ではなかったですけど、もっと練習して強い井上尚弥を見せたいと思います」とさらなる進化を約束。直前の試合ではWBC同級暫定王者で弟の拓真が、同正規王者のノルディーヌ・ウバーリに敗れていた。井上は「自分は拓真のかたきを取りたいので、実現するのであればウバーリと統一戦をやりたいと思います」とも豪語し、来年に向け闘志を燃やしていた。

 ともあれ昨年10月に開幕したトーナメントを圧倒的な強さで勝ち上がり、日本ボクシング史上最大級の一戦でも見事に勝利。19戦19勝16KOのパーフェクトレコードで真の頂点に立った井上は、歴代日本人世界王者でも未踏の領域へと足を踏み入れていく。