【WBSS】井上尚弥と激突 ドネア側が自らマイグローブ使用中止のワケ

2019年11月06日 16時30分

(左から)井上、WBSSのザワーランド代表、ドネアが記者会見

 まさかの珍事だ。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝(7日、さいたまスーパーアリーナ)でWBA正規&IBF同級王者の井上尚弥(26=大橋)と対戦するWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)陣営が“マイグローブ”の使用を中止した。

 5日に行われたグローブチェック。本番で使うグローブを両陣営が確認する。ここで相手のグローブに抗議するのはよく見られる光景だが、ドネア側は自陣用を「全然ダメ」とし、使用を不可とする前代未聞の申告。セミで戦うWBC世界バンタム級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33=フランス)の予備グローブを使うことになった。

 愛用する米国製グローブが使えなければ試合への影響も懸念される。しかしグローブチェックに不在だったドネアは、立ち会った父シニア氏に「問題なければ、それでいい」と気にすることもなく伝えたという。

 どういうことなのか。実は、試合用のグローブについてはメーカーが製作してから両陣営のチェックまで細工防止のために開封できないのがルール。ドネア側も現物を確認するためにこの日、初めてグローブに手を入れたところ、内部の構造に不備があることが判明。急きょ使用不可を決断したという。

 会見でドネアが「ナオヤは『世代交代』と言ってるが、自分はその前に立つ壁になる」と言えば、井上も「世代交代を確実に成し遂げる」と“応酬”したが、今回のグローブ変更でどんな結果となるか。