7日のボクシング・ダブル世界戦(さいたまスーパーアリーナ)の公式会見が5日、都内のホテルで行われた。

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝では、WBA・IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)と、WBAスーパー王者・ノニト・ドネア(36=フィリピン)が激突する。

 大一番を前に井上は「いよいよ来たなという感じ。ドネアと戦うというのは一番望んでいた形。楽しみな気持ちでいっぱい」と腕をぶした。

 試合の前売り券はすでに完売している。栄光のバンタム級最強が決まるとあって、盛り上がりについて「すごく感じているので、しっかりとしたパフォーマンスを見せたい」と井上。改めて憧れのドネアに勝利しての世代交代を誓った。

 対するドネアは「井上には敬意しかない。戦うことは特別な気持ちで、大きなモチベーションになる」とした上で「しっかりと壁となって、立ちはだかりたい」と意気込んだ。

 一方、セミファイナルのWBCバンタム級タイトルマッチでは暫定王者の弟・拓真(23=大橋)が正規王者のノルディ・ウバーリ(33=フランス)と統一戦を行う。

 ウバーリが「チャレンジャーとして戦うが、自分が一番強いということを見せたい」と語ると、拓真は「自分のボクシングを出せれば勝てると思う。勝って兄にバトンをつなげたい」と自信を見せた。