【ボクシング】京口V2 観客をあぜんとさせた最終ラウンド

2019年10月02日 16時30分

 世界王者が走って逃げた…。WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ(1日、エディオンアリーナ大阪)で王者の京口紘人(25=ワタナベ)は同級1位の久田哲也(34=ハラダ)に3―0の判定勝ちでV2に成功。ところが最終回に観客をあぜんとさせるシーンがあり、“快勝”とは言えない内容だった。

 最終12回、京口が久田から逃げるように走りだすと、3500人の観客からはどよめきが起こった。9回にダウンを奪い、最終的な採点も3~7点差がついたとあって勝利を確信していた王者は「不用意な攻めをすると(逆転KOされかねない)一発をもらっちゃう。攻め焦らないように」とまずはクリンチで抱きつき、その後は徹底的に距離をとった。試合中のリング上で逃げるように走って、多くの観客の目を点にさせたことについては「遊びがあってもいいかな。ああいうシーンがあってもいいかなと」と説明した。

 試合前日には「面白いボクシングをするので、大阪の人たちに間近で見てもらえたら」と宣言。その「面白いボクシング」が走って逃げることだったとは…。いくらランキング1位とはいえ、世界初挑戦の相手。KOできなかったことには不満の声も上がった。ワタナベジムの渡辺均会長(69)も「前半が予想外だった。もっと圧倒できると思った。今後の研究課題としたい」と手放しで喜んではいない。

 京口も内容については「来年中には統一戦をやりたいけど、反省点は多い」との言葉が口をついた。その統一戦の相手にはWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(27=BMB)の名前が挙がる。同王座を6度防衛している同級屈指の実力者との対戦までには克服すべき課題も多そうだ。