ボクシングＷＢＯ世界フライ級王者・田中恒成（２４＝畑中）が１９日、名古屋市内の所属ジムでＶ２戦（２４日、武田テバ・オーシャンアリーナ）に向けた練習を公開。同級１位ジョナサン・ゴンサレス（２８＝プエルトリコ）との一戦へ、甲子園での後輩の快進撃を糧にしていることを明かした。

「ＫＯでしっかり勝つ」と意気込みを語った田中は「７ラウンドあたりですね」。横にいた畑中清詞会長（５２）も「“魔の７回”ですよ」と合いの手。これは田中の母校でもある中京学院大中京高（岐阜）が、７回にことごとく試合の流れを変えていることに引っかけたものだ。

　初戦の２回戦と続く３回戦は逆転。前日（１８日）に作新学院（栃木）を６―３で破った試合も、７回に２点を取って反撃のノロシを上げ、８回に逆転した。

　前日の試合を自宅でテレビ観戦していたという田中は「（減量で）つらい時期ですけど、見てて頑張ろうという気持ちになりますよ」と、相次ぐ逆転勝ちで初の優勝を目指す後輩たちの活躍をエネルギーに変えていることを明かした。

　木村翔（３０＝青木）、田口良一（３２＝ワタナベ）と続いた日本人対決はパワー重視になっていたが、今回は「スピードでＫＯします」とイメージチェンジしたスタイルで、世界戦では２年ぶりのＫＯを狙う。