“タメ口”やめた亀田興毅の計算

2013年06月04日 11時00分

 WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(26=亀田)が5月31日、WOWOWの「週刊ボクシングnavi」(4日午後2時半~、WOWOWライブで放送)の収録に緊急参戦。そこで紳士的な対応を見せ、周囲を驚かせた。

 同局のボクシング番組は元WBCスーパーライト級王者の浜田剛史氏(52)を筆頭に元WBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(36)、WBAスーパーフェザー級王者の内山高志(33=ワタナベ)ら“王道”の実力者が出演。「異端児」である興毅が呼ばれたことは「事件」であり異例のことだ。

 興毅も「スタジオに入ったら『おーここか』って感じやった。ホンマに来たんやなと思うと、うれしかったな」と王道のスターボクサーの仲間入りをしたことで、興奮ぎみに話していたが、周囲を驚かせたのは、その言動だ。

 これまで年上の関係者や元世界王者に対しても“タメ口”での会話は当たり前。それがこの日に限ってはすべて敬語。番組司会を務めた元WBAスーパーフライ級王者、飯田覚士氏(43)を「さん付け」で呼び、取材対応を終えると報道陣に「わざわざ、ありがとうございました」と深々と一礼するなど、別人格をのぞかせた。

 もちろん興毅の豹変ぶりは計算されたもの。毎年恒例の「亀田祭り」を今年は京セラドームで開催するプランがあるためだ。「オレらは三兄弟全員が世界戦やから(定員の)5万5000人、目一杯入れる」(興毅)と豪語した。

 同会場では1999年8月に辰吉丈一郎(42)の試合(WBA世界バンタム級タイトルマッチ)が行われ、観客は2万7000人だった。興毅らがトリプル世界戦をやるにしても、5万人を集めるのは至難の業。そこで興毅は、チンピラ風の“亀田流”を払拭。イメージチェンジすることで新規ファンの獲得に乗り出したわけだ。興毅は7月23日にはV7戦が控えている。「亀田祭り」で5万人を集めるためにもしばらくは紳士として振る舞っていくようだが、果たして…。