村田 余裕たっぷり平常心

2019年07月12日 13時00分

平常心を保った村田(前列左)

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(12日、エディオンアリーナ大阪)の前日計量が11日に行われ、王者のロブ・ブラント(28=米国)は300グラムアンダーの72・2キロ、王座奪回を目指す同級4位の村田諒太(33=帝拳)は72・3キロでともに一発パスした。直後は激しくにらみ合うシーンもあったが、村田は平常心を貫いた。

 計量後の写真撮影で2人はいきなりフェースオフ。約20秒、眼光鋭くにらみ合う様子は闘志がみなぎり、いよいよ“スイッチ”が入ったか、と思いきや実際は逆だ。

 王座を奪われた前回昨年10月のブラント戦では「どういう(判定狙いの)展開になってもいい準備はしてきている」と言っていたのが、試合前日に一変。「絶対に倒します」と宣言した。このことを「前回は『KOします』とか言ってましたよね」と覚えていた村田は、この日はビッグマウスを封印。その理由を「やることをやってきたから、自信があるし、あの時よりも落ち着いている。無駄なエネルギーを使って虚勢を張る必要もない」と説明した。

 それを裏付けるように計量では、先に体重計に乗ったブラントがクリアすると小さく拍手するなど、終始穏やかな表情だった。出身の奈良市に近い大阪で初めてとなる世界戦。期待が重圧にもなり得る状況にも「勝たなきゃならないというプレッシャーがあるのは、必要なことだと思う」と前向きに受け止め、決戦のリングに上がる。