ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(12日、エディオンアリーナ大阪)で王座奪回を目指す同級4位の村田諒太(33=帝拳)と王者のロブ・ブラント(28=米国)の両者が10日、大阪市内のホテルで記者会見を行った。

 昨年10月にラスベガスで王座を奪われてからの9か月を村田は「この年になって、時間がたつ早さを感じている。前回負けてからの日々は人間として成長するのにとてもいい時間だった。あとはリングで結果を出すだけ」と振り返った。

 一度、12ラウンドを戦い手の内がわかっている相手との再戦について「アウトボクシングをしてくるであろう相手に、強いパンチをどれだけ当てられるか」と村田が話したのに対してブラントは「ムラタはハードに来るだろうけど、それに対応する能力はある。私を倒すことはできないだろう」と余裕を見せた。

 プロとして関西で試合をするのは、2014年5月の京都以来となる。

 奈良出身の村田は「関西弁で応援されるのはうれしいけど、ヤジられないようにしないといけないですね」と冗談を交えつつ「絶対に面白い試合をします」と締めた。

 面白い試合=倒して勝つことを誰もが期待している。