井岡一翔が4階級制覇 難敵パリクテに10回TKO

2019年06月19日 22時22分

4階級制覇を達成した井岡一翔

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦(19日、千葉・幕張メッセ)は、同級2位・井岡一翔(30=Reason大貴)が同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)に10ラウンド1分46秒TKO勝ち。日本人初の4階級制覇を果たした。

 試合はおとなしい立ち上がり。互いに少ない手数ながらも、序盤はパリクテが右を当てる場面が目立つ。3ラウンドになると井岡が左で挽回。だがこれといった決定打のない一進一退の展開が続く。

 声援よりもヤジが響き渡る場内がようやく沸いたのは7ラウンドだった。先にパリクテが大振りのパンチを当てると、井岡もワンツーで相手をのけぞらせる。打ち合いが始まるかと思われたが、再び静かな展開に。状況が一変したのは10ラウンドだった。

 右ストレートでパリクテの腰が一瞬沈んだのを井岡は見逃さなかった。すかさず右の連打を打ち込むとパリクテは防戦一方。腰が浮いた状態の相手に連打を浴びせると、レフェリーが間に入って試合を止めた。

 試合後は「全ての方々に感謝しかない」。日本人初の快挙を達成し「自分が思うように好きなボクシングをやっていって、結果で応えたい」と今後を見据えた。

 井岡の話「パリクテは懐が深くてやりにくかった。パンチもけっこう重くて、ガードの上からでも脳みそが揺れた。7ラウンドに連打してきて『勝負に来たな』と思った。ここで打ち勝たないと勝てないと思ったし(大みそかに判定負けした)前回のこともあったので、白黒しっかりつけたかった。このベルトを海外への『チケット』にして、他団体の王者とやりたい」