井岡一翔に「タトゥー消し」要請出したJBCの真意

2019年06月18日 16時30分

パリクテ(左)とともにポーズをとる一翔。左腕のタトゥーが問題に…

 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦(19日、千葉・幕張メッセ)で日本初の4階級制覇を目指す同級2位の井岡一翔(30=Reason大貴)に“物言い”だ。

 17日、一翔は対戦相手の同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)と予備検診に臨んだが、検診後の会見で「リップサービスじゃなくて、コンディションは過去最高にいいと思います」ときっぱり。4階級制覇へ死角なしの自信をみなぎらせた。一方で、その左腕に堂々と入れられたタトゥーには、立ち会った日本ボクシングコミッション(JBC)関係者たちが顔を曇らせた。

 JBCの規則では体にタトゥー、入れ墨があると、試合どころかプロテストを受けることもできない。一翔は一昨年大みそかに引退後、昨年9月に海外で復帰した際にタトゥーが彫られていたが、今年3月に再びJBCのライセンスを取得したことで、試合ではJBC規則に従う義務がある。

 しかも一翔の場合は、先週のイベントや公開練習でも半袖姿でタトゥーが目立つ状態。ネット上などでも批判的な反応が目立ったことから、予備検診後にJBCからジム会長と個人マネジャーに対して「計量には消してくるように」との通達が出されたのだ。

 タトゥーを「消す」手段には皮膚移植や除去の手術もあるが、最近では「隠す」専用のファンデーションスプレーを使うケースが多い。この処置をパンツ一丁になる前日計量(18日)から施し、見た目は「タトゥーはない」ようにする。

 もっともこれは「警告」やペナルティーの類いではなく、2年ぶりの国内試合で日本初の偉業がかかる決戦に余計な“ケチ”がつかないように…というJBCのいわば親心。ここは素直に従って、いらぬ雑音を増やさないほうが賢明のようだが…。