村田の「名参謀」は熱く誠実

2019年06月14日 16時30分

村田(右)はアダムス氏(中央奥)が見守る中でミット打ち

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ(7月12日、エディオンアリーナ大阪)で王者ロブ・ブラント(28=米国)とのリターンマッチに臨む同級4位の村田諒太(33=帝拳)がプロアマ合わせ50人超の世界王者を育てたケニー・アダムス氏(78=米国)と合流。13日に同氏との練習を公開した。

 同氏は1週間日本に滞在し作戦面でのアドバイスを送るが、村田は「ネガティブなことは言わず『もっとこうしたらいい』とか言ってくれる。明るくていい」と評する。

 米国代表の監督&コーチとして、ロス&ソウル五輪で計12個の金メダルを獲得。古くは元統一ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールドから、最近では5階級制覇王者のWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)までプロだけで29人の世界王者を育てた名伯楽だ。

 一方で「村田が勝てば30人目」と問われても「ノー。彼はフルタイムで教えたわけじゃないから『30人目』とはカウントしないよ」ときっぱり。一度でもコーチをすると「俺が育てた」とアピールする指導者が多い中で、誠実な人柄を見せた。

 ブラント戦に向けて「前回(昨年10月)は待ち過ぎた。前に出てプレッシャー、プレッシャー、そしてパンチ。作戦がうまくいけば倒せるチャンスもある」と話したアダムス氏は、練習中に村田のスパーリングパートナー、ルイス・アリアス(29=米国)のミット打ちの相手を務める仰天シーンも。78歳にしてミドル級世界ランカーのパンチを受ける熱い“名参謀”のバックアップを、リベンジにつなげたい。