ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(25=ワタナベ)が12日、東京・品川区の所属ジムで、19日に千葉・幕張メッセで行われる同級12位のタナワット・ナコーン(26=タイ)との初防衛戦に向けた練習を公開した。

 昨年の大みそかにヘッキー・ブドラー(31=南アフリカ)にTKO勝ちし、2階級制覇を達成した京口は、スパーリングなどで汗を流し「ライトフライ級の体に仕上がってきた。筋肉も自然な感じでついてきている」と順調な調整ぶりをアピールした。

 スパーリングの相手を務めた日本フライ級8位の中山佳祐(30=ワタナベ)は「今までやってきた選手とレベルが違う」と大絶賛。京口も「この調子で本番に臨めたら自然と結果もついてくると思う」と手応えを口にした。

 ネット上では最近、史上2番目の若さでサッカー日本代表に選出された久保建英(18=FC東京)に似ている、と話題を集めている。

 京口は「久保選手に似ているということで、メディアから取り上げてもらえるのはうれしい。18歳で圧倒的な力を見せる姿に刺激をもらっている」と話した一方「久保選手の身長は173センチ。僕は161センチしかないので、マネしようとしても無理です」と笑いを誘った。

 同じ世界の舞台で勝負するアスリート同士。知名度と身長では久保に劣るが、京口は世界の頂点を知っている。防衛戦で“本家”に負けない活躍を見せつけることができるか。