7・12リターンマッチ 村田諒太に規格外のスパー相手

2019年05月31日 16時30分

スティーン(左)、ハリスJr.(右)とポーズを取る村田

 王座返り咲きへの追い風になるか。ボクシングの前WBA世界ミドル級王者で同級3位の村田諒太(33=帝拳)が30日、現王者ロブ・ブラント(28=米国)とのリターンマッチ(7月12日、エディオンアリーナ大阪)に向け練習を公開。帝拳ジムとともにプロモートする米「トップランク」社が王者対策として紹介したスパーリングパートナーは、異例の強豪選手であることが分かった。


 トップランク社からの紹介で20日に来日したのが、アイザイア・スティーン(22)とウィンフレッド・ハリスJr.(23=ともに米国)だ。2人について村田は「大きいだけじゃなくて速い」と語り、スピードを武器にするブラントとの再戦に向け有利に働くと見る。

 特に主戦場がスーパーミドル級で、通常時の体重が88キロというスティーンとのスパーリングは「疲れるけど、こっちのスタミナもつくのでいいですね」と収穫が大きい。しかも週明けからはここに、世界ランク1桁(WBCミドル級8位)のルイス・アリアス(28=米国)まで加わる。

「スパーリングパートナー」の言葉はボクシング以外でも「程よい調整相手」の意味で使われることがあるが、このアリアスに限って「程よい」の表現はとても当てはまらない。戦績は18勝(9KO)1敗1分けで、唯一の敗戦は元WBA、IBF世界ミドル級王者のダニエル・ジェイコブス(32=米国)にノンタイトル戦で判定負けしたものだ。

 ボクシングのデータベースサイト「BoxRec」では米国のミドル級選手で8位にランクされている。ちなみに1位はジェイコブスで、村田が再戦するブラントは4位。既に来日している2人と同じように、アリアスもスピードが持ち味の強豪で“仮想ブラント”として最適なパートナーとなる。試合の前週まで約1か月、みっちりスパーリングをする予定だ。

 2週間前の練習で口にした「明日試合でもいい」ほどの好調さは引き続き維持し「今までの試合前で一番いいかも」という仕上がり具合。このタイミングで最強の“助っ人”と拳を合わせれば、さらなるレベルアップが期待できる。

「今後、疲れとかで調子を崩すことはあると思う。その時に根本的に崩れてしまうことのないように」と気を引き締めた村田が雪辱戦に向けて視界良好だ。