田中恒成 V2戦のテーマは「スピード」

2019年05月30日 16時30分

3階級制覇王者の田中は3本のベルトと挑戦者の写真を手にポーズをとる

 WBO世界フライ級王者の田中恒成(23=畑中)が8月24日に武田テバオーシャンアリーナ(名古屋市)で同級1位ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)を相手にV2戦を行うと29日、発表された。将来の4階級制覇に向け、テーマはずばり「スピード」だ。

 2015年に国内最速の5戦目で世界王者(WBOミニマム級)となり、そこから階級を上げていく中でパワーアップの意識が強くなった。結果として昨年9月に世界最速タイの12戦目で3階級制覇を達成したものの、田中は「ボクシングのバランスが崩れていた」。

 田中の言う「バランス」とは、強いパンチを打とうとして前重心になることだ。パンチに体重が乗る一方で、被弾時のダメージは増加。3月の初防衛戦でライトフライ級から上げてきた田口良一(32=ワタナベ)のパンチにグラついたのが、まさにこれだ。

 階級を上げれば相手のパンチは重くなり、不用意な被弾はKOにつながる。次の挑戦者ゴンサレスはサウスポー。利き腕同士が遠くなるので、パンチを当てるために前重心になりがちだ。そこで「自分は他の人よりもスピードがあるので、その長所を生かさないのはもったいない」と出入りのスピードを意識することで修正し、この先に待つ上の階級での戦いにもつなげる。

 6月19日にはWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で井岡一翔(30=Reason大貴)が4階級制覇に挑むが、田中は「見に行こうと思ってます」。自身も早ければ年末の同級挑戦を狙っており、一翔とのビッグマッチ実現も「決まれば、やりたい」と見据えている。