井上尚弥「絶対にブッ倒してやろうと」 モンスターを激怒させたロドリゲス陣営の侮辱的行為

2019年05月21日 17時27分

帰国した井上尚弥

 ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)が21日、羽田空港に帰国した。

 井上は18日(日本時間19日)に英国・グラスゴーで行われた「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」バンタム級準決勝で、IBF同級王者だったエマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)を2ラウンドTKOで下し、決勝進出を決めた。

 この世界に衝撃を与えた圧勝劇の裏には、父に対する相手陣営の侮辱的行為があった。「グラスゴーでは言わなかったですけど、腹立たしかったし、絶対にブッ倒してやろうと思ってました」

 クールな井上が語気を強めるほどの“事件”があったのは、試合4日前のロドリゲスの公開練習でのこと。父でもある真吾トレーナー(47)がスマホで撮影していたところ、ロドリゲスのトレーナーが「撮るな!」と言って小突いてきた。「次に何かやってきたら黙ってられないと思って、メガネを(弟の)拓真に渡した」(真吾トレーナー)というほど、現場には不穏なムードが漂った。

 井上はこの場にはいなかったが、様子を伝え聞いて怒り心頭。1ラウンドで「左ジャブが当たれば、いつかは倒せる」と確信すると、次の回に3度のダウンを奪って仕留めた。

 最初のダウンの際には「向こうのセコンドにアピールしてやろうと思いましたけど、そこはスポーツなのでとどめました」とエキサイトしていたことを明かす。

 この日の羽田には、英国からひと足早く帰国していた長男の明波くん(1)が出迎えに。「試合後も1時間ぐらいしか会えなかったので、早く会いたいと思ってた。まさか(空港に)来るとは思っていなかったので」と良きパパの表情になり、つい数分前に「絶対ブッ倒す」と話していたのとは別人のように穏やかだった。