IBF世界フライ級タイトルマッチ(13日、後楽園ホール)に挑む同級4位の黒田雅之(32=川崎新田)が12日、コンビニ勤務後に「試合のリングに上がりたい」との仰天願望を打ち明けた。

 前日計量を200グラムアンダーの50・6キロでパスし「6年前(世界初挑戦で判定負け)は地に足がついてなくて、フワフワしていたけど、今回は怖いぐらいに落ち着いています」。しかも「明日(13日)も朝はコンビニで仕事から試合に行きたいです」。週に5日間、コンビニで早朝勤務↓午後ボクシングというルーティンを、2月の試合発表時からしばらくは実行しただけに、今回も守りたいぐらいだという。

 もちろん本当に世界戦当日にバイトするわけではなく、あくまで平常心を保ちたいということ。今回は計量後、都内の一流ホテルに宿泊し、環境をつくってもらった。この日は王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)と向かい合うも「何も印象はないです。相手を見て自分が何か変わるわけじゃないですから」と落ち着き払った様子。心がざわつくことなく、決戦のゴングを聞く。