井上尚弥WBSS準決勝早くも過熱 英メディアが会場に異例の集結

2019年05月09日 16時30分

出発前に取材対応する井上

 ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)が8日、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」準決勝(18日、英国・グラスゴー)に向けて羽田空港から出発した。

 IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)との決戦へ「過去最高の仕上がりと言っていいほど」と自信満々。国内でハードな練習メニューを消化し、減量も順調に進んでいるという。サイドを短く刈り上げた髪形で臨戦態勢を整え「日本でこれだけやったという自信をリングの上で確信に変えたい」と力を込めた。

 一方、現地の英国ではイノウエフィーバーが起きる気配が漂っているという。試合が行われるグラスゴーはロンドンから北へ500キロほどのスコットランド地方にある。会場のSSEハイドロでは昨年11月にWBSS1回戦が開催され、地元スコットランド出身のジョシュ・テイラー(28)がスーパーライト級トーナメントで今回同様にメインイベンターを務め、セミファイナルではバンタム級トーナメントでノニト・ドネア(36=フィリピン)が、ライアン・バーネット(26=英国)を破った。

 しかし、記者席には空席が目立つ状況だったという。スコットランドはつい最近も英国から独立しようとした土地柄。首都ロンドンがあるのはイングランド地方で、在ロンドンのメディアはテイラーや北アイルランド出身のバーネットが“主役”のイベントをわざわざ取材に行くほどではない…との感覚だったとか。

 だが井上の場合、直近2試合で連続1ラウンドKO勝ちの衝撃が伝わっていることから、今回はロンドンのメディアが多数取材に訪れる見込みだという。目の肥えた英メディアの前で準決勝も衝撃KOとなれば「モンスター」の知名度が世界的に大幅アップすることは間違いない。