ボクシング元世界3階級王者の八重樫東(36=大橋)が8日、東京・後楽園ホールで行われたスーパーフライ級ノンタイトル10回戦で、サハパーブ・ブンオップ(23=タイ)に2ラウンド2分25秒、TKO勝ちした。

 昨年8月以来のリング。「世界前哨戦」と銘打たれた試合は2ラウンド、まずは右ストレートで倒すと、続けざまに左右のアッパーで一度ずつダウンを奪ってレフェリーストップとなった。電光石火の幕切れに「もうちょっとやりたいことはあったけど、またボクシング人生を続けられるのがうれしいです」。

 今後はスーパーフライ級で頂点に立ち、4階級制覇を目指す。同級は5月4日に船井龍一(33=ワタナベ)がIBF王座に挑戦。6月には元3階級制覇王者で2012年にミニマム級王座統一戦で八重樫に判定勝ちした井岡一翔(30=Reason大貴)が、WBO王座決定戦に挑むことが濃厚となっている。

 そんな状況に「Sフライ級は面白くなってきている。皆さんの記憶に残るような試合をやりたい。来るべき日に備えて練習しています」と虎視眈々とチャンスをうかがう。