ボクシングの青木ジムは7日、東京・高田馬場の同ジムで会見を開き、所属する前WBO世界フライ級王者の木村翔(30)が30日に中国・上海で再起戦を行うことを発表した。相手は2度の世界挑戦経験のあるウィチャー・プライカオ(リングネームはピグミー・ゴーキャットジム、37=タイ)で、勝者はOPBF(東洋太平洋)フライ級シルバー王者となる。

 昨年9月にWBOフライ級王座V3戦で田中恒成(23=畑中)に判定負けし、進退を保留していた。先月19日に現役続行を発表した木村の再起の舞台はやはり中国となった。

 2017年7月に上海で「英雄」ゾウ・シミン(37)を破ってWBOフライ級の王者となった木村は現地での知名度も高く、昨年7月には同王座のV2戦を行った。

 今回も「第5回日中ボクシング選手権」の中国側の特別ゲストとして招かれて試合をする。

 再起を決めた以上、狙うは、もちろん世界王者への返り咲き。そのためにも「インパクトある展開にしてKOを狙えるように。次(世界再挑戦)を見据えた試合をしたい」と抱負を語った。