ボクシングの川崎新田ジムは18日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で会見を行い、所属する前日本フライ級王者の黒田雅之(32)が、5月13日に後楽園ホールでIBF同級王者のモルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑戦することを発表した。

 2013年2月にWBAフライ級王座獲得に失敗して以来、2度目の世界挑戦となる黒田は「6年前はフワフワしていて、あの舞台でやる意味が分かっていなかった。ここまで戻ってきたけど、今度はその先に進みたい」と抱負を語った。

 試合が正式に決まったのは先週。もう少し早い時期の可能性もあったが、想定より遅れたことで、試合の2週間前には「平成」が終わりを告げるタイミングとなり「新元号最初の世界王者になりたい」とのモチベーションもある。

 JBCによれば、川崎市のジムからはこれまで世界王者は誕生していない。普段は週5回のペースでコンビニでバイトし、この日も早朝勤務後に会見に臨んだ黒田は、人生を変えるファイトを見せられるか。