【ボクシング】井上尚弥が松山英樹の前エースキャディーと合体

2019年02月18日 16時30分

練習に励む井上

 WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が、プロゴルファー松山英樹(26=LEXUS)の“参謀”と最強タッグを組む。井上は5月18日に英国グラスゴーで行われる「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」準決勝のIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)戦で欧州初参戦となるが、その後も海外進出が多くなることが予想される。これに備え、松山の前エースキャディーでもある進藤大典氏(38)がサポート役に加わることになった。

 

 井上は16日に横浜市のジムでロドリゲス戦に向けての会見を行ったが、そこに姿を見せたのが2月から大橋ジムと提携する「セカンドキャリア」社の社長に就任した進藤氏だった。今後は井上の海外での活動が増えることを見据え、さまざまなサポートをすることになったという。

 同氏はボクシング界では知られていないが、ゴルフ界では超有名人だ。名門、東北福祉大では同級生だった宮里優作(38)のキャディーを務め、その後は大学の先輩でもある谷原秀人(40=国際スポーツ振興協会)らのバッグを担ぎ、2013年からは同年にプロ転向した松山の専属キャディーとなった。

 井上は17年9月に米国でWBO世界スーパーフライ級王座のV6戦を行った経験があるが、英国は今回が初めて。そこで松山のキャディーとしてだけでも6回「全英オープン」に“出場”した進藤氏の経験がものをいう。6回の「全英オープン」のうち、4回はグラスゴーもあるスコットランド地方での開催。進藤氏は「気候が乾燥している、とか、ヒースロー空港(ロンドン)は荷物のトラブルが多いから気をつけたほうがいいよ、といったことは伝えようと思っています」。

 天候に敏感なのは、屋外スポーツのゴルフが専門ならでは。また、ヒースロー空港で松山はトラブルに見舞われたことがないものの、優作の荷物が出てこなかったり、紛失した選手の話も実際に耳にしている。「チャンピオンベルトとシューズ、トランクスは絶対に機内持ち込みに、と言います。なくなるケースは少ないでしょうけど、トラブルで到着が何日か遅れたりするとものすごいストレスになるでしょうからね」(進藤氏)

 海外では乗り継ぎなどで荷物が違う空港に運ばれて、到着が翌日になることもある。こうした不要なトラブルに見舞われないようにアドバイスを送る。

 昨年で松山との専属契約を解消した進藤氏だが、キャディーを引退したわけではなく、今年もスポット的に松山のバッグを担ぐ。このためフルタイムのサポートではないものの、豊富な海外経験で培ったノウハウを役立ててもらえることには、井上も「心強いですよね」と話す。

 17日にはグアムでの走り込み合宿に向けて出発。「帰国後はもう一度映像を見て、対策を考えたい」といよいよロドリゲス戦に向けて本格的にスイッチを入れる。準決勝、決勝と順当に勝ち、WBSS優勝となれば海外からビッグマッチのオファーが増えることは確実。そこでも持ち前の「モンスター」ぶりを発揮できるように、これ以上ない“エースキャディー”が味方についた。