ボクシングの「2018年度 年間優秀選手表彰式」が8日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、最優秀選手(MVP)にはWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が選ばれた。

 井上は4年ぶり2回目のMVP。今回はKO賞と合わせてのダブル受賞となった。

「今年取れなかったら、いつ取れるんだ?って感じですよね」

 冗談めかした口調にも自信と風格がみなぎっていた。

 昨年は5月に現王座を獲得して3階級制覇を達成。同10月には「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」1回戦を兼ねたV1戦の2試合を戦っていずれも1回KO勝ちで、国内のみならず世界に衝撃を与えたことで、満票での選考だった。

 注目の次戦は時期(4月か5月)も開催地(英国か米国)も情報が入り乱れているが「相手(IBF王者のエマヌエル・ロドリゲス)は決まっているのでやることは同じですから」と焦る気持ちはない。

 勝てば年内にWBSSの決勝も戦うことになる。優勝を見据えているのはもちろんだが「ボクシング人気向上のために、ボクシングを見ないような人でも見てくれるような試合をしたい」と意気込んだ。