ボクシングの「2018年度 年間優秀選手表彰式」が8日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われ、「年間最高試合」には、昨年9月24日に名古屋で行われたWBO世界フライ級タイトルマッチで田中恒成(23=畑中)が王者、木村翔(30=青木)に判定勝ちして、世界最速タイのデビュー12戦目で3階級制覇を達成した試合が選ばれた。

 WBA世界バンタム級王者、井上尚弥(25=大橋)が1ラウンドKO勝ちした2戦や、ホルヘ・リナレス(33=ベネズエラ、帝拳)がワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)を迎え撃ったWBA世界ライト級タイトルマッチなどを抑えて受賞した田中は「たくさん先輩方がいる中で、取ることができてうれしいです。田口さんとの試合への弾みにもなる」と、3月16日に岐阜メモリアルセンターで行われる田口良一(32=ワタナベ)とのV1戦へ向けて最高の発奮材料になると話した。

 元WBA&IBF統一ライトフライ級王者を迎え撃つ一戦は「(木村戦と)2試合続けて激しい試合になるけど、日本のボクシング界を盛り上げられる試合ができたら」と意気込んだ。