ボクシングのトリプル世界戦(30日、東京・大田区総合体育館)の前日計量が29日、都内で行われ、出場6選手全員が一発でパスした。

 メインイベントのWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチに臨む王者・伊藤雅雪(27=伴流)はリミットの58・9キロ、挑戦者で同級1位エフゲニー・チュプラコフ(28=ロシア)は300グラムアンダーだった。

 7月に米国で王座を獲得した伊藤は、凱旋試合となる今回が国内では初の世界戦。「昨日の夜で200~300グラムオーバーで、今朝にはリミットになっていて、減量はとてもうまくいった。明日はいいテンションでリングに上がれると思います」と血色のいい顔で話した。

 セミのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦で世界初挑戦の井上拓真(23=大橋)と対戦相手ペッチ・CPフレッシュマート(本名タサーナ・サラパット、25=タイ)はともにリミットちょうどの53・5キロ。当日はWBCカラーの緑のトランクスでリングに上がる拓真は「調整は順調にできたので、勝ちに徹したい」と意気込みを語った。

 先陣を切るWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26=BMB)は200グラムアンダー、挑戦者サウル・フアレス(28=メキシコ)はリミットの48・9キロ。今回がV5戦となる拳四朗は「ジャブでダメージを与えて、中盤以降に倒したい」と話した。