ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦(30日、東京・大田区総合体育館)で同級5位の井上拓真(23=大橋)と対戦するペッチ・CP・フレッシュマート(本名タサーナ・サラパット、タイ)が26日、横浜市の大橋ジムで公開練習を行った。

 25歳の若さながら、17歳でムエタイから転向後48戦全勝。9月の最新試合まで10戦連続KO中ということもあり、初の世界挑戦にも「とてもリラックスしている」と話した。

 拓真の4倍の試合数からくる蓄積に「リングによっていろいろな戦い方がある。キャリアの差がある」と自信を見せ、ビデオも直近の1試合しか見ていないという。

 WBCバンタム級の歴代王者にウィラポン、シリモンコンという名選手を輩出しているタイだが、近年はこの階級はムエタイに人気を奪われている。

 だが日本も過去のこのベルトの保持者には辰吉丈一郎(48)、長谷川穂積氏(38)に山中慎介氏(36)といったレジェンドが名前を連ねる。

 ちなみにウィラポンと長谷川、山中両氏の3人の防衛回数合計は実に「36」。今回の勝者はまず正規王者との統一戦が義務付けられる見込みだが、その後はどんな防衛ロードを歩むのか。