【ボクシング】拳四朗 スタイル変更に切実な理由が

2018年12月26日 16時30分

 ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(30日、東京・大田区総合体育館)で王者の拳四朗(26=BMB)に挑むサウル・フアレス(28=メキシコ)が25日、練習を公開した。

 挑戦者の動きを見守った王者の父で元東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永会長(54)は試合に向けて「今回は『ボクサー』から『ファイター』にスタイルを変更する」と語る。

 距離をとって戦うのが「ボクサー」で、近距離で打ち合うのが「ファイター」。寺地会長によれば、フアレスは「守りを重視して接近戦になってもすぐに引く」のが得意な戦略。そんな相手に拳四朗が「ボクサー」のスタイルで臨めば退屈な試合になりかねない。そこで戦い方を変更し、観客を沸かせるような打ち合いに挑むという。

 そんなスタイル変更には、拳四朗を取り巻く切実な事情があった。トリプル世界戦となる30日の大会は当初、メインがWBO世界スーパーフェザー王者、伊藤雅雪(27=伴流)の初防衛戦で、拳四朗はセミの予定だった。しかし井上尚弥(25)の弟拓真(23=いずれも大橋)の世界初挑戦が繰り上がって拳四朗の試合は“3番手”に降格となってしまった。

 しかもテレビ放送の生中継枠からも外れ、当日に試合がオンエアされるかは、拓真とメインの試合時間次第という。その場合も、豪快に倒して勝ったのと、判定勝ちでは印象が大きく変わる。今後の扱いのことも考えて「試合途中からでもスタイルを変える」(寺地会長)ことで世間にアピールするわけだ。

「ドラゴンボール」の大ファンと明かしたフアレスと「北斗の拳」の主人公にちなんで名付けられた拳四朗の“アニメ対決”は激しい打ち合いになりそうだ。