ボクシングのワールドスポーツジムは5日、所属するWBO世界スーパーウエルター級3位・井上岳志(29)が、来年1月26日に米国で同級王者ハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に挑むことを発表した。会場は未定だが、テキサス州ヒューストンが予定されている。

 井上は今年4月に野中悠樹(40=井岡弘樹)とのIBF同級2位決定戦に判定勝ち。1位の選手との対戦が8月に予定されていたのが合計3度キャンセルになった。一度は試合10日前に延期されたというドタバタ続きだったため、WBOに方針転換し初の世界挑戦にこぎつけた。

 ムンギアは31戦全勝(26KO)の戦績を持つ強打者だが「(過去の対戦相手は)近づこうとしてアッパーをもらって倒されているので“潰す”距離に入って戦いたい」と話す。

 日本人にとっては挑戦することすら難しい階級だが「それはSウエルター級でやると決めた以上、覚悟していた。強い相手に勝って認めてもらうのが本当の世界王者だと思っていますから」と意気込みを語った。