12日のWBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で判定勝ちし、2階級制覇を成し遂げた亀田三兄弟の三男、亀田和毅(27=協栄)が一夜明けた13日、新たな野望をぶち上げた。

 長男・興毅氏(31)、次男・大毅氏(29)とともに世界初の「3兄弟複数階級制覇」の偉業を達成。負傷中の同級正規王者レイ・バルガス(27=メキシコ)の動向が不透明なため対戦は未定だが「アマ時代に負けたのはバルガスだけ。いつか絶対に戦う時がくる。リベンジしたい」とすでに戦闘モードに入った。興毅氏が亀田三兄弟が未経験の他団体との「ベルト統一」を提唱すると、和毅も「チャンスがあれば」と呼応した。

 さらに金平桂一郎会長(53)は“怪物”井上尚弥との対決を口にした。現在「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」バンタム級トーナメントに出場中の井上は、優勝すればスーパーバンタム級へ階級を上げる可能性が高い。金平会長は「いつどうやって(階級を)上がってくるか。ビジネスだから条件面やタイミングなどもある」と思案しつつも「ほとんどの関係者は井上にかなわないって思っているだろうけど、やってみないと分からない。仮に決まれば対策もするし、そのためのトレーニングもするから」と自信ありげだ。

 激戦の疲れがまだ癒えぬ和毅だが、来年以降も亀田家最後のトリデとして大きな期待を一身に背負うことになる。