WBC世界バンタム級4位の井上拓真(22=大橋)が12月30日に東京・大田区総合体育館で同級2位のペッチ・CP・フレッシュマート(24=タイ)と同級暫定王座決定戦を行うことが7日発表された。

 都内で会見を行った拓真はWBA世界同級級王者、井上尚弥(25)の弟で、今回が世界初挑戦。「プロボクサーとしては世界王者になることがスタートラインで、それまでは下積みのようなもの。中盤にKOできたら」と48戦全勝の強敵に対してのベルト奪取に意欲を見せた。

 WBC同級王座は、ルイス・ネリ(23=メキシコ)が今年3月の山中慎介氏(36)との試合で計量失格となって王座をはく奪されて以来、空位の状態が続いている。

 WBCはランク1位のノルダン・ウバリ(フランス)と3位のルーシー・ウォーレン(米国)による王座決定戦を行うよう指令を出していたが、いつ行われるかの見通しが不透明なため、正規王者がいない異例の状態で「暫定王座決定戦」が行われることになった。

 12月までにウバリ対ウォーレン戦が行われない場合は拓真―ペッチ戦が正規王座決定戦に格上げとなる。