【ボクシング】WBA世界ミドル級王座V2戦の村田諒太 ブックメーカー「判定勝ち」の下馬評覆すKO宣言

2018年10月20日 16時30分

【ネバダ州ラスベガス19日(日本時間20日)発】ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチ(20日=同21日、パークシアター)でV2戦を行う王者の村田諒太(32=帝拳)と挑戦者で同級3位のロブ・ブラント(28=米国)が前日計量に臨み、ともに一発でパスした。村田はリミットの72・5キロから300グラムアンダー、ブラントは700グラムアンダーでともに万全。この日発表されたブックメーカーによる試合のオッズは「村田判定勝ち」に傾くものだが、王者はそんな微妙な予想を覆すKO勝利を宣言した。

 計量を終え、司会者からマイクを向けられた村田は力強く言い切った。

「絶対に倒します。中盤以降に強いパンチを打ち込んで倒したい」

 ブラントは村田の強打を警戒して足を使ってくることが予想され、かねて村田も「どういう(判定狙いの)展開になってもいい準備はしてきている」と話していた。だが、そんな雰囲気は一変。「前半は相手のパンチを見切る」としたものの「相手を目の前にしたら倒したくなった」と目の色を変えた。

 この日はブックメーカーが村田―ブラント戦のオッズ2種類を発表。その内訳は「村田勝利」が1・18倍で、ブラントの勝利は4・5倍となっている。また、試合がどのラウンドで終わるかについては「12(最終)ラウンドまで行く」が1・62倍で「行かない」が2・4倍となっている。

 一般的に最終ラウンドに突入すると、勝利を確信している側のボクサーは一発逆転のパンチを被弾しないように打ち合わず「安全策」を取るケースが多いので、判定までもつれる可能性が高い。発表されたこの2つのオッズを総合すると、ブックメーカーは「村田の判定勝ち」を予想していることが読み取れる。だが村田としては、世界王者として初の「聖地」での戦いが判定では、高い評価につながるかは微妙なところだ。

 日本ではこれまでの世界戦のように地上波テレビではなく、インターネットの「DAZN(ダゾーン)」で放送される。ただスイッチを入れてチャンネルを合わせるだけのテレビとは違い、ネットで視聴するには、簡単とはいえ手続きが必要。こうした手間をかけて見てくれるファンをエキサイトさせるのも大事な仕事で、村田はそんな期待にも応えなければならない。

 この興行のプロモーターで、帝拳ジムとともに村田をプロモートするトップランク社のボブ・アラムCEO(86)は今回の試合を「ビッグテスト」と表現しているだけに、村田としてはブックメーカーの予想を覆すようなスカッとしたKO勝ちをしたいところ。

「楽しみにしていてください」と笑顔で話す表情には、その自信が漂っている。