7日に横浜アリーナで行われる「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)バンタム級トーナメント1回戦のWBA世界同級タイトルマッチで対戦する王者の井上尚弥(25=大橋)と元WBA同級スーパー王者、ファン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)の両者が4日、都内で予備検診をに臨んだ。

 7月にロシア・モスクワで行われた組み合わせ抽選会以来の対面となった井上は「キャリアを重ねてきたオーラがある。アテネ五輪も出て、アマの戦績もすごいからリスペクトする選手」と話した。

 それでも「調子良く仕上がっているし、どんなボクシングができるか楽しみ」との言葉に偽りはなく、明るい表情で話す様子は勝利を確信しているように見える。

 サイズ的に大きな違いはなかった2人。リーチでは井上が6センチ上回ったものの、パヤノは「大した差ではない。リングでは好戦的なファイトをしたい」とこちらもやる気に満ちた表情だ。

 そんな様子を見た大橋秀行会長(53)は「今までの相手は(井上に)おびえていたり、逆に妙に強がったりしてたものだけど、それがなくて落ち着いていた」と話し、好ファイトになることを予想した。